◆◇赤裸々な5のお題 Ver.9◇◆


01:誰もいない部屋で


「エド、居ないの?」
「……」
「あれぇ?」
「……」
「どっかで自慰でもしてるんじゃ」
「ヤるかッッ!!」
「居るじゃない、嘘吐き」



冗談なのに、そんな怒らなくても。
毎晩アレなら疑う余地なんて無いじゃない。
誰もいない部屋で、我慢出来なくなるのはこちらだわ。

02:初めてのラブホテル


「こーいうトコ、初めて」
「オレだって初めてだよ」
「へぇ、普通のホテルより安いのね」
「お前なぁ」
「何よ?」
「…イキナリ入ってみたいとか言い出すな!」
「見てみたかったんだもの、好奇心には勝てないわ」
「だったら」
「エド?」
「コッチの好奇心も満たして貰わなきゃな?」
「…ん、良いよ」



いつもと違うベッドに沈んで。
いつもと違う君に溺れて。
初めてのラブホテルは、ちょっとした冒険でした。

03:車の中


「どしたの、コレ」
「無能から借りた」
「分解してみたい…」
「借り物だからな?」
「分かってるわよぅ」
「ウィンリィ、スカート捲り上げて座るな」
「こうしないとドアに挟んじゃうのよ」
「…悪ィ」
「へ?何…ここ路地裏?」
「ちょっと、休憩」
「え、あ、ちょっ…やだ、借り物、なんでしょッ」
「汚さなきゃ、バレねぇよ」
「ヒトが、来たら…ぁっ」
「すぐ、終わるから」
「や、ぁんっ、莫迦エドぉっっ!!」



スリルだらけの快感に、ちょっとだけわくわくしたの。
なんて言ったら調子にのるから、絶対言ってあげないけれど。
車の中、君のぬくもりに腕を回す。

04:電車で・・・はムリ?
※電車無いんで汽車代用(爆)


「混んでるね、今日の汽車」
「そだな。こっち来い、ウィンリィ」
「座りっ放しも疲れるけど、立ちっ放しも疲れるわ」
「我儘め」
「うるさ、い…っ?」
「どうした?」
「あ、えと、その」
「ウィンリィ?」
「後ろの留め具、外れちゃった、みたい」
「は?」
「し、下着、の…うぅ、変な感じぃ〜」
「じっとして前向いてろ」
「やだ、他のヒトに見えるじゃないっ」
「端だから見えねぇよ、動くな」
「あ、ありがと」
「前、ズレてる」
「…ぁ、んっ」
「ヘンな声出すなよ」
「や、えど、何考え、て」
「お前こそ。何考えてるんだよ、やらしー奴」
「だっ、てエドが触る、から…っ」
「感じちゃった?」
「…ばか」



上目遣いは止めてくれ。
この状況じゃ、こっちが困る。
このまま汽車で…はムリ?だな、やっぱ。

05:誰かのいる傍で、密かに・・・


「隣に、アルが…っ」
「平気だろ」
「声、聞こえちゃ、う…ぁっ」
「ならオレの指、咥えてろ」
「や、らぁっ」
「兄さん、居る?」
――…ッ!」
「…何だ?」
「教えて欲しいことあるんだけど」
「ワリ、今ちょっと手が離せねぇんだ。夕飯の後でも良いか?」
「うん、分かった」
「ぃ、ぁっ」
「…兄さん、ひとり?」
「…何で?」
「別に?じゃあ、後で」
「…気付かれたわ、絶対」
「…オレもそう思う」
「莫迦ぁっ!だから言ったのに!!」
「じゃ、止めるか?」
「…やめ、ない」



今更、止める気は少しも無いけど。
細い身体を抱き締めて、篭った熱を吐き出した。
誰かのいる傍で、密かに・・・。



お題は此方から

Vanira@恋愛中毒



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