◆◇恋人(夫婦)の邪魔者お題・「エドウィン・夢ノ終リ(思わず呟いたひとこと)」◇◆


*「ばかぁ!せっかく、キモチ良かったのに・・・」


「…拗ねるなよ」
「拗ねてないもん」
「仕方ねぇだろ、雨、降ってきたし」
「そーだけど」
「続きは夜、な?」
「…絶対よ?」



雨に文句を言っても仕方が無いと分かっていても。
濡れそうになった洗濯物を睨み付ける。
ぬくもりの残る首筋が切なく、冷えてく。

*「ひ孫ひ孫言うわりには、その過程を邪魔しちゃってくれてんだけど!?」


「そりゃ、お前達が目に付くとこでいちゃつくからだ」
「にしてはタイミング良過ぎるだろ!」
「だったらあたしじゃなくて、お前達の間が悪いんだよ」
「くっそぉぉぉおおおお!!何日我慢してると思ってんだ!?」
「今日で8日目かね」
「しっかり数えてんじゃねぇか確信犯!!」



からかい過ぎるのもほどほどにしておこうかね。
そんなに仲が良けりゃ、きっとすぐに授かるさ。
あの子の隠し事に気付いてないのはお前だけだよ。

*「・・・あんた以外の人にスパナ投げたいと思ったの 初めてかもしんない」


「…だろ」
「アル、絶対図ってるわよね」
「アルだからな」
「今、居る?」
「多分、居ねぇ」
「じゃあ…」
「ウィンリィ、ばっちゃんが呼んでたよー!」



この前のアレにまだ怒ってるのね。
その笑顔が曲者だわ。
唇が触れそうになる瞬間、不自然に身体を離すあたし達。

*「アルとばっちゃん留守で、ラッキ−と思ってたが・・・子供(こいつ)見ててくれるヤツいねぇと 二人っきりにもなれね−よ」


「エドでもそんなこと思ってくれるんだ」
「そんなことって何だよ」
「アレとかソレとかナニとか」
「な…ッ?!オレはもっと健全なことをだな!!」
「真っ赤な顔じゃ説得力無いわよ、むっつりスケベ」
「誰がだ!!」
「んちょねぇ、あーくぅがねぇ、おみやげかってくるってー」
「…そーか、良かったなぁ」



少しも考えてないことは無いけれど。
認めたら認めたでナニをされるか分からない。
ここは大人しく親子水入らずで過ごすとしよう。

*「夜まで、あんたを我慢できるかなぁ・・・あたし」


「…我慢して貰わんと困る」
「じゃ、ぎゅってして」
「ん」
「ね、エド。もひとつ良い?」
「まだ何かあるのか」
「…触って」



面白いくらいに固まった君の身体。
構わず身体を擦り寄せたくらいでうろたえないで欲しいんだけどな。
今のとこ邪魔者と言えば、君のおカタイ理性かしら。



お題は此方から

箱庭のお茶会



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