其れはきっと泡沫の夢。
淡く消え行く、明け方に見る夢のようなもの。
だから、望まなかった。
だから、求めなかった。



其れ故に、『愛おしい』も『厭わしい』も、意味など無かった。



囚われることなど、織らなかった。