・最遊記・
生きている限り、絶えず廻り来る季節。
何を嘆くことがあると言うのだろう。
春の雪が舞う中見上げて、想う。
其々に想いを連ねる。
―――愛しきヒトと
―――兄と
―――父と
―――名も織らぬ誰かと
見上げた桜は昔も今も、変わることなく咲き誇る。
戻れぬ過去へと想いを馳せる。
そうして、想いを馳せる自分を呪わしく念う。
想うことすら罪だと言うのに、何故こうも記憶は色褪せぬのか。
「…莫迦ですよねぇ」
「…莫迦みてー」
「…莫迦らしい」
「…莫迦だなぁ」
八戒は窓を閉めた。
悟浄は煙草を灰皿に押し付けた。
三蔵は書類を放り出した。
悟空は屋根から飛び降りた。
―――行くか
いつか交わした果たせぬ約束。
彼らではない彼らと―――桜の下で落ち合おう。
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・犬夜叉・
春は曙。
ようよう白く成り行く山際、少し明かりて紫立ちたる雲の細く棚引きたる。
だが、其れだけでは無い。
春は全てが綺羅綺羅しく、華やかだ。
桜の舞う様など、言いようも無い。
ほう、と少女は溜息を吐いた。
「何と、芳しきこと」
前をひらりと通り過ぎてゆく蝶を目で追いながら、くすりと笑みを零す。
美しい、の一言では余りに滑稽だ。
けれど矢張り漏れる呟きは美しきこと、なので在るから苦笑するしか無い。
「氣脈が、澄んでいる」
何処からか聞こえた声に、少女はまぁ、と言を綻ばせた。
「春ですから」
「添うか」
「添う、なのです」
澄み渡る氣の流れが、少女を縛る病の呪すら解いていく。
恐らくは、彼の姫御前には分からないので在ろうが。
其れでも感じるものは在るのだろう、少女はふわりと微笑んだ。
「山桜とはまた違った風情があるものだな」
手の加えられている庭を美しいとは思わなかったが、
咲き誇る桜だけは矢張り美しいもの。
彼はたおやかさに染まる桜の花弁へと手を伸ばす。
「山桜とは如何なるものなので御座居ましょうか」
少女は声に訊ねる。
少女は生まれて此の方、殆ど屋敷を出たことが無い。
「強い」
「強い?」
「荒々しく、だが艶やかだ。散る様もまた、潔い」
手折っても良いのだが、其れは本来の美しさは失われるだろう。
だからこそ、少女は見たいとは言っても、欲しいとは言わなかった。
さぞかし素晴らしいものなのだろうと、少女は想いを馳せる。
見やる術は、無い。
ふと、彼が否と呟く。
「水を張った器を準備出来るか」
水を張った器、つまりは水鏡。
唄の席等にも彩にて飾られる其れを、如何すると言うのか。
少女はえぇと、と辺りを見回した。
里下がりをしている乳母に頼む訳にも、側女に頼む訳にも行かなかった。
かと言って、少女が準備出来るかと言えば否だ。
「其処の池では、成りませぬか?」
「其処から、水面が見えるならば」
「えぇ、見えます」
其の返事を合図に、何かが空から池の水面へと舞い降りる。
其れは、一枚の蒼い葉だった。
呪、だろうか。
何事かが短く囁かれ、氣が一瞬揺らいだ。
波紋が広がったかと思えば、
其れを追うようにして、空を映していたはずの水面に全く違う情景が浮かび上がる。
目を凝らして見れば、浮かんだのは野山のようだった。
「あなや…」
少女は驚いて目を見開く。
だが直ぐに、見たことも無い風景に瞳を耀かせた。
青々と茂る木々の合間に、冬の眠りから目を覚ました鹿や兎が顔を覗かせている。
何よりも目を惹いたのは白とも薄紅とも取れる花を携えた見事な大樹。
「此れが、山桜」
頬に手を当て、感嘆の溜息が漏れた。
はらはらと舞う春の雪が、新たな息吹の上に降り積もる。
何と力強く雄々しい様であろうか。
花と言えば、女子を連想させるが常。
けれど、此れは。
「貴方様のよう」
「何?」
「貴方様に良く、似ている」
風が吹き荒れる。
春の風は強い。
乱れる髪を抑えている間に水面は揺れ動き、元の空を映し出した。
呪が解けたのだろう。
残念そうに水面を見やる少女が、だって、と頬を膨らませた。
「留まらぬ様も、強く存在を心に刻み付ける風体も」
花に例えられたのは初めてだと笑えば、添うでしょうね、と返る。
少女がころころと微笑った。
(桜に例えるならば、そなたの方が余程)
彼は、否やと首を振る。
思ってしまったことに苛立ちを覚えた。
然し、少女もまた同じように思っていることを彼は織らない。
今まではずっと、少女自身こそが桜のようだと思っていたことを。
花を咲かせ、散っていく様を。
其の儚き様を己が姿のようだと。
「…改めなければ、駄目ね」
少女は静かに目を伏せる。
添うして、矢張り冬に降る本当の雪こそが相応しいのだとひとりごちた。
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・鋼の錬金術師・
キッチンへ顔を出すと、皿に盛られた紅い実が目に入った。
ちょい、とそれを指差し、エドワードは同じくキッチンを通りすがった幼馴染に訊ねる。
「どうしたんだ、このチェリー。それと、アル織らね?」
「患者さんに貰ったのよ。アルならさっき裏で見かけたけど?」
簡潔に答え、ウィンリィはバンダナを外すと手を洗う。
手に付いた油が中々落ちないのか、石鹸を懸命に擦って泡立てていた。
「サンキュ。そだ、ばっちゃんが買い物行って来るって出掛けたぞ」
はぁい、と返事をすると、ウィンリィは肩越しに振り返る。
「エド、組み手も良いけどすぐにシャワー浴びてよね。汗臭い」
男勝りな性格だろうが、女らしくなかろうが、ウィンリィも年頃の女の子。
まぁ、言われずとも気持ち悪いので水浴びなり何なりはするのだが、
その潔癖な指定にエドワードは口を尖らせた。
「お前だってオイル臭いだろ」
「私は今からお風呂ですー。覗かないでよ?」
「誰が覗くか!!」
ムキになって怒鳴り返すエドワードに、
本当にからかい甲斐のある幼馴染だとしみじみと思う。
耳まで真っ赤に染めた少年は、どかりと椅子に腰を降ろした。
「コレ食って良い?」
目の前にあるチェリーに手を伸ばす。
駄目だと言った所で意味の無いことなど分かりきっているのか、
ウィンリィの台詞は最初から妥協していた。
「せめて半分くらいは残しておいてよ?」
「へいへい」
「返事は1回!」
「へーい」
ヒトの食べているものが美味しそうに見えるのは必然的。
ウィンリィはエドワードの後ろから手を伸ばし、チェリーを1房摘む。
圧し掛かられた彼は前のめりに倒れかけた。
オイ、と非難の声を上げてみるが、効果は無い。
「チェリーの花、見たことあるか?」
機械鎧の腕で重心を支えながら、後ろの少女を仰ぎ見る。
「ブロッサム?そう言えば、図鑑でしか無いわね」
ウィンリィは実をごくんと飲み込むと、枝を流しに放り投げた。
「何?いきなり」
「思っただけ」
ふぅん、と呟き、果汁の付いた指先を舐める。
彼の発言は確かにいつも唐突だ。
それを問うた所で、回答が得られることは本当に少ない。
エドは?と訊ねれば、ある、と返って来た。
「ね、どんな感じ?」
ウィンリィが興味津々で覗き込んでくる。
チェリーを頬張っているエドワードは口をもごもごさせながら唸った。
飲み下してから、少し考えてみる。
「どんな、って…そう、だな。雪みてーだった」
蒼い空に浮かび上がる、幾片もの花弁は深々と降り積もる白を思わせた。
仄かに紅に染まるそれらは、見目美しかったのを憶えている。
例えがよく理解出来なかったのか、彼女は首を傾げる。
「雪?」
「雪」
「溶けるの?」
「溶けるか、莫迦」
莫迦と言われ、ウィンリィは軽く顔を顰めた。
何度言われても慣れるものではない。
慣れてしまっては困る。
どこにしまっていたのか、
彼女は銀色の愛用しているスパナで彼の頭を強かに殴りつけた。
声を無くして悶えるエドワードを他所に、ウィンリィはそっか、と頷く。
「見てみたいなぁ」
うっとりと囁くウィンリィは、ぱちん、と両手を合わせた。
「いつか、皆で旅行とか良いと思わない?」
良い考えだと言わんばかりに、にっこりとエドワードに笑いかける。
ただしそれは常の微笑ではなく、分類するならば営業スマイルに近いもの。
彼は顰めっ面を思いっきりウィンリィに向けた。
「…お前、俺にタカる気だろ」
「よく分かってらっしゃる」
「けっ、冗談!」
エドワードはひらひらと手を振って、ウィンリィをあしらった。
絶対楽しいのに、と少女はぶつぶつと不満を漏らす。
頬を膨らませる彼女の後姿を見やり、ぼそりと呟いた。
「……いつか、な」
耳聡く聞き付けたウィンリィが、勢い良くエドワードに飛び付く。
またもや突然の衝撃にエドワードの身体が傾いた。
後ろ向きに倒れるのを懸命に堪えた所為か、肩で息をしている。
「ほんとっ?約束したからねっ?」
厭な汗が伝う中、エドワードは半ばヤケに叫ぶ。
「あーもう!気が向いたらな!!」
「結局、アンタってばいつもそうなんだから!!」
いつもの喧嘩勃発まであと数秒。
見せたいと思ったのは本当で。
素直に言えないのも本当で。
春の雪が舞う中に君を想い描いたら、
愛おしさが込み上げて、逢いたくなったなんて言えるはずがない。
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・TOD・
目の前に広がる絶景に、ルーティは一瞬言葉を失った。
ノイシュタットを訪れたことは前にもある。
ただその時は所謂大義名分と言うものが存在した為、
景色を楽しむなんてことは出来なかった。
と言うことこそが建前で、守銭奴だったあの頃は景色だの何だのはどうでも良かったのだ。
「田舎、ねぇ」
咲き乱れる、と言うに相応しい桜の洪水は、
あっと言う間に景色と言う景色を全て覆っていく。
まるで光の雫にも思える。
思ったままを口にするルーティに、スタンはむぅっと顔を顰めた。
「悪かったなっ」
「褒めてるのに」
「ルーティが、褒める…」
「何よ、何黙り込んでるのよアンタ」
何かを認めるなり褒めるなり、滅多にしない彼女を訝しんだのか、
スタンは顎に手を当てたまま考え込み、俯いてしまった。
どっちが失礼なんだか、と言う台詞をルーティはぐっと飲み込む。
これ以上は恐らく悪循環だ。
それを楽しんでいる自分も居るのだが、悟られるのはハッキリ言って面白くない。
「久々の里帰りなんでしょ、ほらさっさと歩く!」
「お、アイスキャンディだ」
「…ヒトの話聞いてるの、このスカタン」
溜息を吐くのと同時に走り出しているスタンを、更に呆れた調子で眺める。
どうしてこう、落ち着きがないのだろうか。
今更言っても始まらないのだが、そのどうしようもない彼に惚れたのも彼女自身。
(仕方ないじゃない、たまたまそれが田舎者だっただけよ)
誰にともなく弁解すると、笑いが込み上げた。
後悔はしていないのだから。
適当なベンチに腰掛け、空を見上げた。
はらはらと舞う花弁が、次から次へとルーティの上に降ってくる。
綺麗、と呟いた。
それは空であり、桜であり、風であり、光。
春と呼ぶものを作り上げる全てのもの。
何かが欠けても味気無い。
ふわり、と唇に何かが触れる。
指を伸ばせば、それは薄く小さなひとひら。
「何考えてるんだ?」
眼前に差し出されたアイスキャンディをひと齧りして受け取る。
「コレが全部ガルドだったら幾らになるのかしらってね」
思ってもいないことを口にしてみる。
嘘だと知られているのはよく分かったが、彼がそれを突き詰めることはしなかった。
いつものことだ。
「綺麗ね」
ルーティはもう一度呟く。
「うん」
彼女の隣に腰を降ろし、同じように見上げた。
溶ける前にもうひと齧り。
暖かくなっている気候ではアイスキャンディは溶け易い。
「まだ小さい頃さ、両親と一緒に来たことあるよ」
少しばかり逡巡し、スタンはぽつりと口を開いた。
ふぅん、とルーティは頷く。
親が無い、否、亡くした彼女は親の愛情と言うものを織らないが、
孤児院のシスター達と家族からの愛情はいっぱいに受けた。
それが不幸だと思ったことは無い。
「リリスに、両親の話はたくさんした。けど、これだけは言ったこと無いんだ」
「何でよ?」
アイスキャンディが口の中で冷たく広がる。
「俺しか、織らないから。リリスには、一緒に過ごした思い出が無いから」
彼は兄で、妹を護らなければならなかった。
自分と両親しか居ない風景を封じたのは、リリスを泣かせない為。
彼女と同等である為。
途端、べしりと背中を叩かれた。
「兄妹でヘンな気遣ってるんじゃないわよ、莫迦」
ルーティは自分のアイスキャンディを彼の口に突っ込み、非難の台詞を飲み込ませた。
スタンのアイスキャンディをひったくると、自分の分と取り替える。
「アンタが頼りなくてどうしようもなく情けないことくらい、リリスちゃんは誰よりもよぉっく分かってるに決まってるじゃない」
莫迦ね、と繰り返し、ルーティは立ち上がる。
一気に食べてしまったアイスキャンディの棒をゴミ箱に放ると、
スタンに向かって手を伸ばした。
呆けた顔をしている彼の腕を強引に掴んで立ち上がらせた。
「今度はリリスちゃんも連れて、ココに来ましょ。ハイ、決定」
「ルーティ」
彼女の背中に呼びかける。
けれど、彼女は振り返らなかった。
唐突に口を開く。
「…桜、綺麗ね」
繰り返される台詞に、スタンは目を瞬かせた。
彼女の言わんとしていることに気付き、苦笑して頭を掻く。
桜は愛でるもの。
美しいもの。
悲しみを封じ込めるものではない。
切なさを馳せるものではない。
そこにあったのが倖せな思い出であったのなら尚のこと。
「…あぁ、そうだな」
スタンは頷き、空に舞う花弁に手を伸ばした。
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・ハリー・ポッター(親世代)・
春、と言えばどこぞの誰かが恋の季節だなどとのたまっていたが、
リリーにとっては目覚めの季節。
新たな命が眩しく芽吹き、花が綻ぶ綺羅綺羅しい季節だ。
チューリップ、パンジー、マーガレット、ヴィオラにポピー。
庭の花壇も華やかに彩られる。
「でもやっぱり、ブロッサムも素敵」
ホースで水を撒きながら、
リリーは表通りに植樹されているブロッサムを眺めて頬を綻ばせる。
仄かに薫る控え目なブロッサムに奥ゆかしさすら感じた。
結婚式のフラワーシャワーの如く、風に舞う姿も鮮やかだ。
「花言葉は、えぇっと」
何だったかしら、と首を傾げれば背後から丁度良いタイミングで声が返った。
「精神美、優れた美人。まさに君の為にあるような言葉だね」
「ジェームズ」
きゅっとホースの繋がる蛇口を捻って水を止める。
昼の陽の光に、庭は宝石を鏤めたように眩く煌いた。
「早かったのね、お茶の時間にも間に合うわ」
仕事に行っていたはずの夫を振り返り、リリーは嫌味を含ませた。
「君の手を煩わせるのは忍びないけれど、それだけ楽しみだってことも分かって欲しいな」
買ってきたらしいケーキを掲げ、ジェームズはわざとらしく大仰に肩を落として見せる。
ただ、それが彼にとってわざとでも冗談でも無いという事実は否定出来ない。
リリーの好きな店のケーキだ。
元々怒っているワケでも無いリリーは、嬉しそうに包みを受け取り家の中へと戻っていく。
「サボってきたんじゃ無いでしょうね?」
「違うよ、この前の休日出勤の埋め合わせ。どうせなら休みが欲しいんだけれど、そうも言ってられないからね」
リビングのソファに腰を降ろし、背伸びをして背凭れに埋もれた。
本当に疲れているのだろう。
そのまま寝入ってしまいそうな彼に苦笑する。
うんと冷やしたレモネードをグラスに注ぎ、ジェームズに差し出した。
「いかがかしら、旦那様?」
冷たいグラスを頬に押し付けられたが心地良かったのか、
掠れた声でありがとう、と言ってそれを受け取る。
「ハリーは?」
「お昼寝の時間よ、でももうすぐ…」
タイミング良く、ハリーがリリーを呼ぶ声が響き渡った。
2人は顔を見合わせると可笑しそうに微笑んだ。
倖せな時間。
穏やかな刻。
長くは続かないと分かっていても、尚。
「…ブロッサム」
ハリーを抱き抱え、リビングに戻ってきたリリーはえ、と訊き返す。
杖を振って、お茶の支度を一瞬で終わらせた。
「植えようか、庭」
「どうしたの、急に」
ジェームズにハリーを預け、カップに紅茶を注いだ。
たっぷりの苺が載ったタルトとムースケーキは甘酸っぱい香りで鼻腔を擽る。
「憎しみや怒りに染まる心は寂しいよ」
鼻歌交じりだったリリーの動きが止まる。
危なっかしくハリーの頬を突くジェームズの顔は俯き加減で窺えない。
リリーは徐に手を伸ばすと、彼の鼻をぎゅっと摘んだ。
「えぇそうね、そうに決まってる。でもね、ジェームズ」
苛立ったような、否、呆れたような物言いでリリーは益々強く摘み上げた。
「目の前に何かを提示しなければ、必ずしもそうなるとは限らないのよ」
手を離し、温かな湯気の立ち昇る紅茶を彼の前に置いた。
ハリーを抱き抱え、リリーはキッチンから飛んできた哺乳瓶を自分の頬に当てた。
丁度良い温さだ。
ハリーの口元に当てると、覚束無い小さな手が宙を彷徨い、飲み口にぺたぺたと触れる。
飲み始めると、面白いほど早く無くなって行くミルクを眺めてリリーは笑う。
「貴方は、私やハリーが目の前に居ないからって、嫌いになるの?違うでしょう?」
勿論だと言いかけたジェームズを遮り、リリーは立て続けに口を開いた。
「最期まで、貴方は貴方のままよ。間違い無いわ、私が保証する」
大丈夫よ、と子どもをあやすようにジェームズの寝癖だらけの頭を撫で付けた。
目に見える証立てなど必要ない、彼女はそう言うと彼の額を指で弾く。
どんなに世界が揺れ動こうとも変わらないリリーに、ジェームズはいつも救われている。
そうして、そんな彼女をいつも誇りに想うのだ。
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